期待をするから裏切られた気になるだけ。

契約書を交わしたわけでもない相手に、期待してはいけない。

人間なのでうっかり期待してしまうことはあるだろう。それで裏切られても、うっかり者の自分が悪かったと思えば、うっかりしてたなぁで済む話だ。

その人にもう期待をしなければ良いだけの話である。

貰うことばかり算段している人はよくいる。

期待の大きすぎる人だ。辛いだろうなぁと、傍から見ていて思う。

貰えるか貰えないかは運次第だから。

馬券を握りしめて、「させー！させー！」と叫んでいるようなもので、そんなことに一喜一憂していたら疲れてしまう。（たまには勝つこともあるだろうが）

生涯、馬券を買うお金があれば個人の自由なので好きにしたらいいが。馬券が変えなくなった時どうするのだろう。

私は馬券を買うお金を実際にも持ち合わせていないので、手持ちのお金の中から今日食べる分の食材だけ買って帰ってくる。

美味しいスペインバルでビールを飲みたいなんてことを言うつもりはさらさらなくなった。

ビールの炭酸で不安や期待を飲み干したところで、二日酔いになるだけだから。

貰うことばかり考えている人間は透けて見える。何がどうという訳では無いが、なんとなく功利臭いというか、ギブアンドテイクでビジネスライクでスマートで少し頭の回転が良さそうでそのくせそんなに深く考え込むのはかっこ悪いと思っていそうな、ビールをぐっと煽るタイプだ。

悪い人ではないし、むしろインテリジェンスの高い親切な人が多いが、なんとなく厚みがないのだ。

滋味というか、ふかみやまろやかさというか。

その人たちの持ちかけてくるギブアンドテイクの中身など大したことはない。

私が大してギブできない人間だからそう思うだけかもしれないが、だからこそこんなもので良ければタダで持っていってくださいとも思う。

期待はしない。

欲しいものがあれば、あげる。